福岡・舞鶴公園で出会う四季の移ろい|梅雨入り前の自然と花の癒し散歩
梅雨前の晴天に包まれて
6月15日、2週間ぶりに晴れた日曜の朝。梅雨入り目前のこの時期、ようやく訪れた晴天に心が躍ります。少し早めに家を出て、福岡市の中心に広がる「舞鶴公園」「大濠公園」一帯を巡る、私の定番の自然観察コースへと出発しました。
今回のコースは、護国神社前のお堀に始まり、多聞櫓、鴻臚館跡、福岡城跡の蓮のつぼみ、大濠公園、三の丸スクエア、NHK前まで。全78枚の写真とともに、福岡の自然が見せる「春から初夏への移ろい」を紹介いたします。
これまで「Makuro7.com」で3年以上続けてきたこの連載も、現在は「Makuro11.com」へ移行し、今後は毎週更新から随時更新へ。自然のリズムに寄り添いながら、福岡の街の花と緑の記録を続けていきます。
睡蓮と空の映り込む護国神社前のお堀
晴天の下、護国神社前のお堀には、昨晩までの雨の名残として、細かい緑の浮草が水面を覆っていました。しかし、水鏡のような水面には青空が映り込み、ピンクの睡蓮が一層鮮やかに浮かび上がっています。水辺の静寂とともに撮影した2枚は、緑の浮草を除けば、絵画のような美しさでした。
花菖蒲の終盤と満開の紫陽花|多聞櫓下の花園
次に訪れたのは多聞櫓下の花菖蒲園。菖蒲の開花はやや終盤に差し掛かっていたものの、エリアによっては白や紫の花菖蒲がまだ咲き誇っており、見応えは十分。また、奥の石垣沿いには紫陽花が見事に満開を迎えており、季節の重なりを感じられる光景でした。計8枚を掲載。
落ち梅と熟した実の赤み|梅園の表情
梅園では、ここ1.5ヶ月に渡って観察していた梅の実が、前日までの雨で多数落ちていました。それでも、赤く熟した梅の実がまだ木に残り、地面にも印象的な双子の実などが散らばっていました。園の入口から奥まで、実の変化を丁寧に記録した全8枚の写真で、梅雨前の儚い美しさを伝えています。
最後の写真1枚、落ちていた梅に2個重なった双子の梅を拾ってきて1枚アップしました。
鴻臚館広場と上之橋のお堀
静けさが広がる鴻臚館広場。植え替えられたばかりの丸い花壇、広場から続く坂道、そして上之橋から覗いたお堀では、蓮の成長を感じられる風景が広がっていました。開花にはまだ早いですが、緑の中に力強く育つつぼみたちの姿が印象的でした。
蓮のつぼみと水鳥が彩る赤坂側のお堀
赤坂側のお堀では、蓮の開花はまだでしたが、無数のつぼみが水面に立ち上がっていました。
平和台交差点側まで移動、更に潮見櫓まで移動していく中で、水滴の乗った大きな蓮の葉、シラサギなど、動きのある自然風景が広がっていました。
蓮の開花は間近、という期待を胸に、撮影した10枚を通じて植物たちのエネルギーを感じられる構成になっています。
潮見櫓の背景に咲く紫陽花とザクロの花
潮見櫓では、黄色の睡蓮や、ここ最近数を増やしてきたザクロの花が背景とともに映えています。特にザクロの赤い蕾と花の色彩が、潮見櫓の重厚な風景と好対照。
歩道沿いには紫陽花が密集しており、ピークを迎えた紫がかった花々が、まるで紫の道を作っていました。合計12枚で紹介。
大濠公園の花壇|ガーデニングクラブの彩り
大濠公園内では、地域のガーデニングクラブによって手入れされた花壇が華やかに彩られており、春から夏への季節の移ろいを感じさせる花々が咲き誇っています。カラフルで洗練された植栽は、他の自然とは違う美しさがあります。
ボート置き場・ヤマモモの実と夏の訪れ
スターバックス手前から舞鶴公園への途中、公園側のボート置き場には白鷺の姿が。歩道沿いでは、赤く熟したヤマモモの実が枝に残りつつも、地面に落ちて夏の足音を知らせていました。自然と人の暮らしの交差点を感じさせる4枚を掲載。
牡丹芍薬園と紫陽花|隠れた癒しの空間
かつて牡丹や芍薬が咲いていた園内では、今、紫陽花が主役に。フジ棚側から入り、左回りに進むと、紫陽花が一面に咲き誇っており、まさに「隠れたデートコース」と呼ぶにふさわしい静かな空間が広がっています。
三の丸スクエアの純白紫陽花とユリの花壇
フジ棚を抜けた先、三の丸スクエアには意外にも多様な花が植えられており、小ぶりで純白の紫陽花、ピンクの品種、そして奥にはユリの花壇も。季節の花を贅沢に楽しめるスポットで、5枚に凝縮してご紹介。
最後の1枚、帰り道の舞鶴公園の花壇を1枚アップしました。
美術館前、どんぐり公園、シモツケ、NHK前の花壇
最後に、美術館前の恋人のオブジェと花壇、観月橋を背景にしたどんぐり公園、水鳥の姿、そしてシモツケの小さな花やNHK前の夏花壇へと続きます。小さなスポットにも、確かな季節の足音が感じられます。
今後の更新について|自然のリズムと共に
この散歩記録は、これまで週1回を目安に続けてきましたが、現在はアクセス状況などを踏まえ、「随時更新」へ切り替えさせていただくことにしました。自然のリズムに合わせて、より良いタイミングで、福岡の自然風景をお届けしていきたいと思います。
「いいな」と感じていただけた方は、ぜひSNS等でシェアしていただけると嬉しいです。これからも「自然の中で感じる癒し」を通して、少しでも穏やかな時間を皆さまと共有できれば幸いです。