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【ジャズ名盤】ホレス・シルヴァー『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ』|ファンキー・ジャズの最高傑作を徹底解説!

ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ 趣味を通して感じる癒し

【ジャズ名盤】ホレス・シルヴァー『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ』|ファンキー・ジャズの最高傑作を徹底解説!

はじめに|ホレス・シルヴァーの魅力と本作の重要性

ジャズの歴史において、「ファンキー・ジャズ」といえば誰を思い浮かべるでしょうか? その答えの一人が、ホレス・シルヴァー(Horace Silver)でしょう。彼の音楽は、ブルースやゴスペルのエッセンスをジャズに取り入れた、力強くも親しみやすいサウンドが特徴です。

そんなシルヴァーの代表作の一つが、1959年に録音された『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ(Blowin’ the Blues Away)』です。本作は、ハードバップ・ジャズの中でも特に高く評価されており、洗練されたピアノのリズム、ファンキーなグルーヴ、そしてソウルフルな演奏が詰まった傑作として知られています。

本記事では、本作の魅力を存分に掘り下げ、ジャズファンならずとも一度は聴いておきたい理由を詳しくご紹介します!

ホレス・シルヴァーとは?|ファンキー・ジャズのパイオニア

幼少期からジャズシーンでの活躍

ホレス・シルヴァーは1928年にアメリカ・コネチカット州で生まれました。父親がポルトガル系であったため、彼の音楽にはラテンの影響が色濃く反映されています。独特のリズム感とブルースフィーリングを兼ね備えた彼のスタイルは、後のジャズ・ピアニストたちに大きな影響を与えました。

1950年代には、アート・ブレイキーと共に**ジャズ・メッセンジャーズ(Jazz Messengers)**を結成し、ハードバップの黄金時代を築きました。その後、自身のクインテットを率いて独自のジャズスタイルを確立し、ファンキー・ジャズの第一人者として知られるようになります。

『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ』の魅力|ハードバップの極致

ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ

録音メンバー

このアルバムは、1959年8月29日、30日、9月13日に録音され、ホレス・シルヴァー・クインテットの絶頂期を捉えた作品となりました。

  • ホレス・シルヴァー(ピアノ)
  • ブルー・ミッチェル(トランペット)
  • ジュニア・クック(テナーサックス)
  • ジーン・テイラー(ベース)
  • ルイス・ヘイズ(ドラムス)

このメンバーは1950年代後半から1960年代初頭にかけて、最も優れたコンビネーションを誇るハードバップ・クインテットの一つとして名を馳せました。

アルバムの聴きどころ

本作は全曲ホレス・シルヴァーのオリジナルで構成されており、メロディアスでキャッチーな楽曲が多く、ジャズ初心者にも聴きやすい名盤です。

「ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ」

アルバムのタイトル曲であり、冒頭からパワフルなブローインが炸裂する一曲。軽快なスウィングとエネルギッシュな演奏が、まさにブルースの憂鬱を吹き飛ばすかのような爽快感を生み出しています。

「ザ・セント・ヴィタス・ダンス」

アップテンポなリズムと躍動感あふれるメロディが特徴の楽曲。タイトルの”セント・ヴィタス・ダンス”とは、不随意運動を伴う病気のことですが、ここでは止まらずに踊り続けたくなるような高揚感を表現しているようにも感じられます。

「ブレイク・シティ」

ブルースの影響を強く受けたこの曲は、ソロ回しの妙とホレス・シルヴァーのファンキーなピアノが際立つ一曲です。

「ピース」

本作で最も有名なバラード曲。ジャズのスタンダードとしても親しまれ、美しくも穏やかな旋律が心を癒してくれます。 静かで落ち着いた雰囲気の中にも、シルヴァーならではのブルージーな味わいが感じられます。

「シスター・セイディ」

アルバムのハイライトの一つであり、シルヴァーの代表曲としても知られるファンキーなナンバー。ゴスペルの影響が強く、聴いているだけで思わず身体が動き出すようなリズム感が特徴です。

「ザ・バグダッド・ブルース」

タイトル通り、中東の雰囲気を感じさせるメロディが特徴の楽曲。異国情緒あふれるアレンジが光る、シルヴァーならではのユニークな作品です。

「メランコリー・ムード」

静かに幕を閉じるこの曲は、アルバム全体の余韻を深めるような落ち着いたピアノソロ。シルヴァーの表現力が存分に発揮された一曲です。

まとめ|今なお輝き続ける名盤『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ』

1959年に録音された『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ』は、ハードバップとファンキー・ジャズの魅力を凝縮したアルバムとして、今なお多くのジャズファンに愛されています。ホレス・シルヴァーの卓越した作曲センスと、クインテットの息の合った演奏が生み出すグルーヴは、何度聴いても飽きることがありません。

ジャズ初心者の方にもオススメの一枚であり、「ファンキー・ジャズって何?」という方は、ぜひこのアルバムを聴いてみてください。あなたもきっと、ホレス・シルヴァーの音楽の虜になることでしょう。

下記URLはYouTubeにHorace Silver Quintet – Blowin’ the Blues Awayが上がっていましたので貼らせて頂きました。
https://www.youtube.com/watch?v=9aOpQMpcybQ

これから、徐々にステレオ録音(1958年前後~)、ハードバップ時代のアルバムのご紹介になってきますのでお楽しみに・・・

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