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Jazzレコード:モノラル録音からステレオ録音の歴史と再生原理

趣味を通して感じる癒し

Jazzレコード:モノラル録音からステレオ録音の歴史と再生原理

1640年代からのJazzアルバムをご紹介していく中で欠かせないのが、Jazzレコードのモノラル版とステレオ版です。私がJazzを好きになった要因の1つとして、1958年頃からJazzがステレオ録音されるようになり、その時代の録音でも奥行きと臨場感のある演奏を楽しむことができた点が挙げられます。

下記の歴史や原理を踏まえて聴いて頂くことで、更にJazzへの興味が深まると思います。ぜひ、一読して頂ければ幸いです。

レコードの進化:モノラルからステレオへ歴史背景

モノラル録音時代(1910s-1950s)

ジャズの録音は1917年にオリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンドによって始まりました。モノラル録音はシンプルでコストが低く、1920年代から1950年代まで主流でした。
電気化の波(1920s)

1920年代に電気式ピックアップとアンプが登場し、音質が飛躍的に向上しました。これにより、ジャズの録音技術も大きな進歩を遂げました。
ステレオ録音の誕生(1950s)

1950年代半ば、45-45方式のステレオ盤が登場しました。1957年に初のステレオレコードが発売され、モノラル録音からステレオ録音への移行が加速しました。1960年代後半には、モノラルレコードの生産はほぼ終了しました。

ステレオ録音と再生の原理

ステレオ録音の技術

ステレオ録音では、左右のチャンネルに分けて音を録音し、再生時に立体的な音場を再現します。この技術により、ジャズ演奏の即興性やダイナミクスがよりリアルに表現されるようになりました。

レコードの再生原理

レコードの溝に刻まれた音波形を針が読み取り、その振動を電気信号に変換します。ステレオ再生では、針が左右の溝の動きを別々に読み取り、それぞれのチャンネルに対応した音をスピーカーから再生します。

下記はaudio-technica 様 URL内からの引用

レコードの仕組みと種類

レコードの構造

レコードはアナログ方式で音を記録しており、音の波形がそのまま溝に刻まれています。これにより、デジタル処理で失われることのある微細な音も忠実に再生されます。

レコードの種類

レコードには、シングル盤(SP)、EP盤、LP盤などがあります。それぞれの盤の溝の幅や回転数によって、収録時間や音質が異なります。

ジャズの時代背景

20世紀初頭からのジャズの発展

ジャズはアフリカ系アメリカ人の文化に根ざし、ブルースやラグタイムなどの要素を取り入れて発展しました。1920年代のハーレム・ルネサンスや1930年代のスウィング時代を経て、1950年代にはビバップやクールジャズが登場し、多様なスタイルが確立されました。

録音技術とジャズの関係

録音技術の進化は、ジャズの表現力を飛躍的に向上させました。モノラル録音からステレオ録音への移行は、ジャズのダイナミクスや即興性をより豊かに再現することを可能にし、リスナーに新たな音楽体験を提供しました。

まとめ

ジャズレコードの歴史と録音技術の進化を通じて、モノラルからステレオへの移行は、音楽表現の幅を大きく広げました。特にジャズのような即興性を重視する音楽にとって、この技術革新は非常に重要な役割を果たしました。これからもジャズレコードの魅力を多くの人々に伝え続けたいと思います。

本記載にあたって、audio-technica様のURL内の情報を引用させて頂きました。感謝させて頂くとともに、おすすめのレコード再生機器や針の選び方等、以下のリンクをご参照にして頂ければ幸いです。

レコードの仕組みと選び方
https://www.audio-technica.co.jp/cartridge/navi/

レコードのしくみ
https://www.audio-technica.co.jp/cartridge/navi/whatis/

レコードの種類
https://www.audio-technica.co.jp/cartridge/navi/whatis/02.php

レコードの溝
https://www.audio-technica.co.jp/cartridge/navi/whatis/03.php

レコードの歴史 #4 〜モノラルからステレオへ〜
https://www.audio-technica.co.jp/always-listening/articles/monoral-stereo/

レコードの歴史 #5 〜レコード文化の広まり〜
https://www.audio-technica.co.jp/always-listening/articles/spread-record-culture/

レコード針の種類や特徴、選び方をご紹介。鉄板のおすすめのレコード針も!
https://www.audio-technica.co.jp/always-listening/articles/choose-cartridge/

CDとの違い

CDとレコードは記録の方式に違いがあり、レコードの音はアナログ、CDの音はデジタルです。つまりCDは一度音の波(アナログの振動)をデジタル化してから記録しているのです。

一般的な音楽CDでは、人間の可聴域(音が聞こえる範囲)である20Hz~20,000Hzの間の音だけを取り出しデジタル処理(サンプリング)して記録しています。

それに対しレコードはアナログで記録しているため、状況によっては20,000Hz以上の音やデジタル処理時にこぼれてしまった音も記録することが可能となります。
(このことがレコードは音が良いと言われている理由のひとつです。)

以上になります。

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