趣味を通して感じる癒し

『ソウルトレーン』は、コルトレーンがバンドリーダーとして表現の幅を大きく広げた作品です。このアルバムでは、彼の「シーツ・オブ・サウンド」というプレイスタイルが存分に披露されており、音符がまるで音のカーテンのように流れるその表現力には圧倒されます。

このライブ録音は、当初リリース目的で行われたものではありませんでした。録音自体は「記録用」として行われたため、機材も簡素で、ライブアルバムとしての完璧な音質を追求したものではありません。しかし、1973年にこの音源がリリースされると、ジャズファンにとって大きな話題となり、瞬く間に名盤として認識されました。

『キャンディ』は、1957年11月18日と1958年2月2日にニュージャージーで録音されました。このアルバムは、モーガンにとって唯一のワンホーン・カルテット作品であり、彼のトランペットが中心に据えられています。

このアルバムは、コード進行に縛られず自由に展開するモード・ジャズの概念を初めて本格的に提示した作品です。特にタイトル曲「マイルストーンズ」はその象徴であり、後の『カインド・オブ・ブルー』へと続くマイルスの音楽的探求の出発点となりました。

バド・パウエルの芸術的ピークを捉えたアルバムです。全曲オリジナルで構成された作品は、彼のクリエイティビティが遺憾なく発揮されています。また、トリオの演奏が絶妙で、モダン・ジャズのエッセンスが凝縮されています。

「Kind of Blue」と同じメンバーによる演奏は、当時のモードジャズの可能性を垣間見せてくれます。また、ビル・エヴァンスの間を活かしたピアノ伴奏、キャノンボールとコルトレーンの調和の取れたソロ、そしてリズムセクションの堅実なサポートが、このアルバムの魅力をさらに引き立てています。

『アニタ・オデイ・シングズ・ザ・ウィナーズ』は、1958年に録音されたアニタ・オデイの代表作であり、デューク・エリントン、ウディ・ハーマン、ベニー・グッドマンといったビッグバンドの名曲を新たなアプローチで表現したアルバムです。

1958年に録音された『モーニン（Moanin'）』は、ジャズ黄金期を象徴する名盤です。このアルバムは、ハードバップにファンキーな要素を取り入れた斬新なスタイルで、世界中にファンキー・ジャズ・ブームを巻き起こしました。

本作のリーダーであるソニー・クラークは、ブルーノート・レーベルの「ハウスピアニスト」として知られ、その演奏は軽快なスイング感とブルージーな情感が特徴です。彼は短命ながらも数々の名盤を残し、ジャズピアニストとして確固たる地位を築きました。

ジャズ史上の頂点に君臨する作品の一つです。このアルバムには、ジャズ史に燦然と輝くトランペッター、マイルス・デイヴィスが参加。彼のミュート・トランペットが織りなす音色は、ジャズの枠を超えて多くのリスナーの心を掴み続けています。

『モダン・アート』は1958年9月10日、11日、14日の3日間にわたって録音されました。ビバップの持つ活気に加え、ハーモニーの美しさやアンサンブルの精緻さが光る作品で、全8曲が収録されています。

『ラッシュ・ライフ』は、1957年から1958年にかけて録音された作品で、まだキャリアの初期段階にあったコルトレーンが、スタンダードナンバーを通じて彼の音楽的ビジョンを深めていく様子がうかがえる重要な一枚です。