PR

ソニー・スティットの名作「ペン・オブ・クインシー」—ビ・バップの巨匠と天才編曲家が生み出した究極のジャズ

ペン・オブ・クインシー ソニー・スティット 趣味を通して感じる癒し

ソニー・スティットの名作「ペン・オブ・クインシー」—ビ・バップの巨匠と天才編曲家が生み出した究極のジャズ

ペン・オブ・クインシー ソニー・スティット

1950年代は、ジャズの黄金時代とも称される時代であり、多くの名盤が誕生しました。その中でも特に注目すべき一枚が、ソニー・スティットとクインシー・ジョーンズが共演した「ペン・オブ・クインシー」です。このアルバムは、ビ・バップの天才サックス奏者ソニー・スティットがクインシー・ジョーンズの華麗な編曲をバックに、感情豊かな演奏を繰り広げる生涯の最高傑作と評価されています。

ソニー・スティットとは

ソニー・スティット(Sonny Stitt)は、ビ・バップの時代を代表するアルトサックス奏者として知られています。彼のスタイルはチャーリー・パーカーに強く影響を受けていますが、スティットは独自の音楽性を追求し、技巧的なソロやリズミカルなフレーズで他のミュージシャンから一目置かれる存在でした。その技術の高さから「ビ・バップの職人」とも称されるスティットは、ジャズ界に多くの影響を与え続けています。

クインシー・ジョーンズの編曲

本作で共演するクインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)は、ジャズ、R&B、ポップスなど幅広いジャンルで活躍する作曲家・編曲家として知られています。スティットとのコラボレーションでは、彼の編曲によってバンドの響きが一層際立ち、フルバンドを超える厚みとダイナミズムが加わります。ジョーンズの編曲は、アルバム全体にわたって楽曲に深みと緻密さを与え、聴き手を引き込む力を持っています。

アルバムの背景と録音セッション

「ペン・オブ・クインシー」は、1955年9月30日と10月9日にニューヨークで録音されました。この時代のニューヨークは、ジャズの中心地として、数多くの名演が生み出されていた時期です。このアルバムでは、スティットとジョーンズの他にも、サド・ジョーンズやジョー・ニューマン、ハンク・ジョーンズ、J.J.ジョンソンなど、当時を代表する一流のジャズ・ミュージシャンたちが参加しています。スイングジャーナル誌選定ゴールドディスク

収録楽曲の魅力

アルバムには全11曲が収録されています。その中でも特に注目すべきは、スティットが名演を披露する「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」と「ラヴ・ウォークト・イン」です。これらの楽曲は、彼の情感豊かで技巧的なプレイが光るポイントであり、彼のサックスがまるで歌うかのような響きを放ちます。さらに、「クインス」や「スターダスト」の別テイクも収録されており、異なるアプローチで同じ楽曲を楽しむことができる点も、本作の醍醐味です。

収録楽曲

1. マイ・ファニー・ヴァレンタイン
2. ソニーズ・バニー
3. 降っても晴れても
4. ラヴ・ウォークト・イン
5. イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ
6. クインス
7. スターダスト
8. ラヴァー
9. 降っても晴れても (別テイク)
10. クインス (別テイク)
11. スターダスト (別テイク)

尚、LPレコードの収録曲は9~11は含まれておりません。

ソニー・スティットの最高傑作

「ペン・オブ・クインシー」は、ソニー・スティットの技術と表現力が最大限に発揮されたアルバムです。クインシー・ジョーンズのアレンジが楽曲に一層の彩りを加え、聴き手に深い感動をもたらします。この作品は、スティットのサックス演奏の真価を示すだけでなく、ジャズの歴史に残る名盤としても称賛され続けています。1950年代という時代背景を色濃く反映しながらも、今なお色褪せないその魅力は、ジャズファンならずとも一聴の価値があります。

下記URLはYouTubeにSonny Stitt – Plays Arrangements from the Pen of Quincy Jones ( Full Album )が上がっていましたので貼らせて頂きました。
https://www.youtube.com/watch?v=LdK2f3un1Vc&t=6s

これから、徐々にステレオ録音(1958年前後~)、ハードバップ時代のアルバムのご紹介になってきますのでお楽しみに・・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました