九州国立博物館を初めて訪れて|平戸藩 松浦静山と熈(ひろむ)の情熱に触れる一日
はじめに
太宰府天満宮の奥、梅園の先に広がる静かなアプローチの先に、これほどまでにスケールの大きな博物館が現れるとは正直、想像していませんでした。
今回が九州国立博物館、初めての訪問です。
偶然にも、
2026年1月20日〜3月15日まで開催されていた特別展
「平戸モノ語り 松浦静山と熈(ひろむ)の情熱」
に出会えたことは、まさに幸運でした。
江戸時代後期、肥前国平戸藩(6万石)の第9代藩主・松浦清(号:静山)と、その三男で第10代藩主となる松浦熈。
外様大名でありながら、これほど文化的・知的に豊かな世界を築いていたことに、展示を見進めるほど驚かされます。
本記事では、
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九州国立博物館へのアプローチ
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館内の流れ
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3F特別展示
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4F文化交流展示室
を、2026年1月28日訪問時の写真89枚とともに、体験ベースで詳しく紹介します。
九州国立博物館へのアプローチと外観(写真16枚)
梅園の外からまず1枚。
そこから中へ入ると、想像以上に長いエスカレーターと動く歩道が現れます。






登っていく様子を5枚。
ようやく動く歩道を抜けると、視界が一気に開け、
ガラス張りで流線形の巨大な九州国立博物館の建物が姿を現します。
案内図、食事処、周辺風景を含めて7枚。
なお、建物の反対側は車利用者向けの大型駐車場となっており、アクセス面でも非常に配慮された設計だと感じました。







1階から館内に入り、ここでようやく入場券を購入。
奥にはMUSEUM SHOP、そして博多山笠の飾り山展示もあり、入館前から“九州文化”を強く感じさせてくれます。



展示会場3Fへ、音声ガイドの案内(写真4枚)
展示会場は3階。
エレベーターで移動し、入口前では音声ガイドの貸し出しが行われていました。
初訪問の方、また歴史背景を深く理解したい方には、
音声ガイドの利用は強くおすすめです。




3F特別展「平戸モノ語り」展示会場(写真50枚)
チケットの半券を切られ、いよいよ展示会場へ。

















































入口付近では、約6分間の概要ビデオが上映されています。
ただし、個人的には——
本記事の最後に紹介するYouTube動画を事前に視聴してからの入場を、ぜひおすすめしたいところです。
松浦静山は、
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大名
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文人
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武芸者
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そして稀代のコレクター
という、非常に多面的な人物でした。
外様大名でありながら、
松浦熈の正室に、松平定信(徳川吉宗の孫)の娘・蓁が嫁いでいる事実も、展示を通じて改めて驚かされます。
江戸に
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上屋敷
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下屋敷
を構え、現在の台東区・墨田区一帯に広大な敷地を有していたことからも、平戸藩の存在感がうかがえます。
4F 平戸PR展示と文化交流展示室(写真12枚)
4F出口付近には、平戸市のPRパネルや、地元商品・出版物の販売コーナーがあり、2枚アップ。
続いて、文化交流展示室へ。
2026年の新春企画として、干支の「馬」にちなんだ展示が行われており、
古墳時代から江戸時代までの名馬文化を、時代別に紹介していました(展示期間:2月1日まで)。












4Fからエスカレーターで降りる景色(写真7枚)
最後は、4Fからエスカレーターで降りていく景色を7枚。
ガラス越しに見える空間構成は、
博物館そのものが一つの“展示作品”であることを感じさせます。







平戸藩・松浦氏について(①補足解説)
「平戸藩」と「松浦藩」は同一の藩を指します。
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平戸藩:居城名による呼称
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松浦藩:藩主の名字による呼称
藩主の名字は、歴史的には「まつら」と読むのが一般的です。
外様大名とは
関ヶ原以前から徳川家に属していなかった大名。
にもかかわらず、平戸藩は文化・学問の面で非常に高い評価を受けていました。

上屋敷・下屋敷の違い
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上屋敷:藩主・正室用
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中屋敷:隠居・世継ぎ用
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下屋敷:蔵屋敷・水運拠点
松浦静山から幕末へ続く系譜
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第9代藩主:松浦清(静山)
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第10代藩主:松浦熈
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第11代藩主:松浦曜
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第12代藩主:松浦詮
松浦詮は、
明治天皇の側近として戊辰戦争・五箇条の御誓文にも立ち会った人物であり、
平戸藩は明治維新の重要な場面にも深く関わっています。
事前視聴おすすめYouTube(②)
※ 訪問前に視聴すると、展示理解度が格段に上がります
まとめ
九州国立博物館は、
「展示を見る場所」ではなく、日本文化を“体感する空間”でした。
初訪問の方こそ、
ぜひ時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

