自然の中で感じる癒し 四季の花|2025年12月下旬・福岡城跡から大濠公園 冬の彩り散歩記
約20日ぶり、冬の福岡を歩く理由
12月28日。前回の散策(12月7日)から約20日ぶりとなりましたが、国際友好の森の山茶花がどうなっているのかがどうしても気になり、出動を決意しました。
この日の朝の外気温は6℃。昨日まで続いていた厳しい冷え込みが少し和らぎ、ようやく「平年並みの冬」に近づいてきた印象です。
天気予報は「くもり時々晴れ」。冬の光と影が交錯する、散策にはちょうど良い一日になりそうです。
今日のルートは、
護国神社前のお堀 → 多聞櫓下 → 福岡城・舞鶴公園 → 平和台交差点 → 潮見櫓 → 大濠公園 → 国際友好の森 → NHK福岡放送センター
という、いつもの散歩コース。
久しぶりの散策ということもあり、冬ならではの静けさ、工事が進む歴史遺構、そして満開を迎えた花々——
福岡市中心部にありながら、自然と歴史が重なり合うこのエリアの魅力を、写真とともにじっくりお届けします。
なお、約20日前の12月7日に撮影した同コースの様子は、下記の記事で詳しく紹介しています。
同じ場所でも、季節の進み方による違いを見比べていただくと、冬の移ろいをより感じていただけると思います。
👉【2025年12月最新版】福岡花めぐり散歩記|護国神社・舞鶴公園・大濠公園で出会う冬の彩り(全40枚) – 松藏七代 癒しの情報
護国神社前のお堀に広がる、冬の静かな時間【写真2枚】
まず訪れたのは、護国神社前のお堀。
夏には睡蓮が咲き誇っていた水面も、今はすっかり冬の表情です。
睡蓮の花は姿を消し、残っているのは枯れ色へと変わりつつある葉のみ。
曇り空の下、周囲の木々にもまだ枯葉が残り、季節の移ろいを静かに感じさせます。
そんな中で目を引いたのが、元気よく泳ぐカモたち。
水面をすいすいと進む姿をアップで撮影すると、冬のお堀に確かな生命感が宿っていることに気づかされます。


多聞櫓下、石垣修理工事が本格化【写真2枚】
多聞櫓下へ移動すると、目に入ってきたのは石垣修理工事のお知らせ看板。
紅葉が色づいた木々の周囲は、白い工事用パネルで囲われ、本格的な工事が始まっている様子が伝わってきます。
📌 石垣修理期間
2025年11月11日〜2027年3月(予定)

今回の工事は、築城から400年以上が経過した石垣を、本来の姿へと戻すための積み直し工事です。
工事の目的と意義
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石垣の損傷・傾きを修復し、歴史的価値を保存
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景観を整え、力強く美しい石垣を再生
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崩落防止による安全性の確保
一時的に立ち入り制限はありますが、数年後には、より完成度の高い福岡城跡の姿が見られると考えると、今は“変化の途中”を見守る時期なのかもしれません。
工事が続く鴻臚館広場と、未来の完成予想図【写真6枚】
鴻臚館広場へ移動すると、先ずは現在も唯一残っている円形花壇

状況はさらに大きく変化していました。
前回お伝えした通り、広場の工事は令和10年3月頃まで継続予定。
この日は、広場全体が工事用フェンスで覆われていました。

それでも、
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工事看板
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工事の様子

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完成予想パネル(令和10年3月頃)
を眺めることで、数年後にどんな空間が誕生するのか、想像が膨らみます。
工事中であっても、情報を知ることで、散策はより深い学びの時間へと変わります。


お知らせ鴻臚館広場工事のお知らせ 令和7年8月4日~令和10年3月頃まで
https://fukuokajyo.com/24536/
鴻臚館整備・活用事業 – 福岡市(完成絵等はPDF内で)
https://www.city.fukuoka.lg.jp/keizai/ds-suishin/shisei/kourokanseibikatuyoujigyou.html
鴻臚館について – 【公式】福岡城・鴻臚館
https://fukuokajyo.com/kourokan/
また、鴻臚館広場上にある福岡城天守台展望台は、調査のため一時閉鎖されていましたが、12月26日から立ち入り再開となりました。
福岡城天守台展望台、調査のため立ち入りが出来ませんでしたが、入場再開は12月26日(金)~立ち入り(下記URL)
https://fukuokajyo.com/24627/
鴻臚館広場から降りていく何時もの坂を1枚撮影

冬景色に包まれた潮見櫓と、復元された新たな姿【写真8枚】
鴻臚館広場から坂を下り、北側のお堀へ。
日陰に入ったこのエリアは、すっかり冬の景色です。


枯れ切った蓮の葉、静まり返った水面、そして石垣の存在感。
その先に見えてくるのが、潮見櫓。
これまでの潮見櫓




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江戸時代、博多湾を見張る防衛施設
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明治以降は崇福寺へ移築
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元の場所には建物本体は残らず、石垣のみが現存
復元された潮見櫓(2025年春完成)


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江戸時代の図面を基に忠実に再現
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当時の木材を約4割再利用
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伝統工法を用い、約4億円をかけて復元
冬枯れの景色の中に凛と立つ新しい潮見櫓は、
「過去」と「現在」をつなぐ象徴的な存在として、確かな存在感を放っていました。
『潮見櫓』復元・公開 – 【公式】福岡城・鴻臚館
https://fukuokajyo.com/restored-shiomiyagura/
大濠公園、冬でも彩りを失わない花壇【写真6枚】
大濠公園へ入ると、まず迎えてくれたのは人に慣れたシラサギ。
近距離での撮影にも動じず、堂々とした姿を見せてくれました。


そのすぐ横では、ガーデニングクラブの方々が手入れする花壇が広がります。
黄色・白・赤のマリーゴールドを中心に、冬でも驚くほど鮮やかな色彩。




冬=地味、という印象を良い意味で裏切ってくれる、
人の手が生み出す冬の花景色でした。
白鳥ボートと、思わず微笑む小さな出会い【写真4枚】
移動中、青空が顔を出し始めた大濠公園。
白鳥ボートの置き場では、白鳥のくちばしの先に、小さな水鳥がちょこんと乗るという、なんとも可愛らしい光景に出会いました。


舞鶴公園側へ戻ると、年末らしく人影の少ない園内。

セブン-イレブン記念財団が整備した花壇では、スイートピーが育ち始めている様子も確認できました。

国際友好の森、山茶花が迎えた満開の瞬間【写真8枚】
この日の最大の目的地、国際友好の森の山茶花。
12月7日の時点では2〜3割程度の開花でしたが——
この日は、まさに満開。
花びらが落ち始めたものもあり、見頃のピークを迎えていました。
蕾、咲き誇る花、散り始めの花——
山茶花が見せる“命の流れ”を、じっくりと撮影。
「12月末頃には見事な満開」と予想していた通りの光景に、思わず頷きたくなります。
今しか見られない冬の名場面、ぜひ実際に足を運んでほしい場所です。




12月7日時点では、国際友好の森の山茶花は2〜3割ほどの開花状況でした。
その様子は、前回の記事でも写真付きで紹介しています。
👉 【2025年12月最新版】福岡花めぐり散歩記|護国神社・舞鶴公園・大濠公園で出会う冬の彩り(全40枚) – 松藏七代 癒しの情報
次に国際友好の森で満開の山茶花を堪能した後は、福岡市美術館前へと移動しました。
美術館前の花壇では、これまで親しまれてきたマリーゴールドから、冬から春へ向けて育つスイートピーへと植え替えが行われており、まだ小ぶりながらも、これからの成長が楽しみな花壇の様子を撮影しています。

美術館前に設置された「恋人たちのオブジェ」を背景に、こちらもマリーゴールドと思われる花壇から植え替えられたスイートピー花壇を含めて撮影しています。

さらに、福岡市美術館から望む大濠公園の景色を2枚追加撮影しました。
冬の澄んだ空気の中、広がる公園の風景は、この時期ならではの静けさと開放感があります。


なお、本日より福岡市美術館は休館日となっています。
年末年始の開館・休館情報については、事前に公式サイトをご確認のうえ、お出かけください。
公式 福岡市美術館
https://www.fukuoka-art-museum.jp/guide/
どんぐり公園、変わらない日常の風景【写真2枚】
どんぐり公園では、いつもと変わらぬ景色。

水鳥たちが休む姿は、ここが彼らにとっても“安心できる場所”であることを物語っています。

師走を感じる日本庭園の門松【写真2枚】
大濠公園日本庭園では、「師走」のプレートと立派な門松が設えられていました。

年末年始の訪問を予定されている方は、休園日(12/29〜1/3)にご注意ください。
大濠公園日本庭園の年末年始の休園日は2025年12月29日(月)~2026年1月3日(土)まで
https://www.ohoriteien.jp/news/364
福岡市美術館の正面も門松があるか確認にいきましたがありませんでしたので催物のガラス板内いポスターが掲示されていましたので1枚撮影しました。URLも含めてご確認ください。

公式 福岡市美術館
https://www.fukuoka-art-museum.jp/
NHK福岡放送センターと、街の変化【写真6枚】
最後はNHK福岡放送センター周辺。
ここでも花壇は、マリーゴールドからスイートピーへと植え替えられ、冬に向けた新しい彩りが始まっていました。



NHK福岡放送センタービルについては、公式サイト上で年末年始の休館日情報を確認することができなかったため、現地での状況を写真にて記録しました。

建物入口周辺には、年末年始の閉館を示す掲示があり、
2025年12月27日(土)〜2026年1月4日(日)まで閉館
であることが確認できました。

六本松交差点、城南線沿いには、半年前にオープンしたバーガーキング六本松駅前店。
街の変化を感じつつ、この日の散策を締めくくります。

食べログ バーガーキング 六本松駅前店 6月30日にニューオープンした新店。 これで、福岡市内は博多駅と香椎浜に次いで3店舗目 … お得なセットは、550円~650円。
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400105/40070889/
締め|今年もありがとうございました
今年も「自然の中で感じる癒し 四季の花」をご覧いただき、ありがとうございました。
今回は、舞鶴公園・大濠公園周辺を46枚の写真で記録し、冬ならではの静けさや、変化の途中にある歴史的景観、そして満開を迎えた山茶花の姿をお届けしました。
来年は、福岡城天守台展望台から日の出が望めるタイミングがあれば、早朝の散策にも挑戦し、また違った表情の福岡の自然をお伝えしたいと考えています。
どうぞお楽しみに。
下記は前回12月7日以前の関連リンク
引き続き、当ブログをチェックいただけると嬉しいです!是非、お役立てください。
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