福岡の冬を歩く花めぐり散歩｜護国神社・舞鶴公園・大濠公園で感じる季節の癒しと彩り（写真40枚）
12月7日。今日は福岡国際マラソンの開催日。毎年この日だけは必ず散歩コースに“特別な緊張感”が漂うため、私自身も自然と足が前に進みます。
朝9時、外気温は9℃。昨年の同時期に比べると冷え込みは控えめで、やっと平年並みの冬らしさ。天気予報は晴れ時々くもり。散策には最適な朝でした。今日もスタートは護国神社前のお堀、多聞櫓下、舞鶴公園から平和台、そして天神方面のリッツカールトン福岡へ。潮見櫓や大濠公園まで、季節の移ろいと冬の花を楽しめる贅沢なコースです。
いつも歩いている場所でも、季節が変わればそこに広がる表情はまったく違うもの。今回は紅葉の名残り、冬の足音、そして街を彩り始めたクリスマスの景色。福岡市の中心部にありながら、自然と文化が織り交ざるこの一帯を、40枚の写真とともに丁寧にお伝えします。
護国神社前のお堀に映る冬の気配（写真2枚）
散歩の最初に訪れたのは、いつもの護国神社前のお堀。夏には凛と咲いていた睡蓮の花はすっかり姿を消し、今は丸く枯れた葉が静かな冬景色を演出しています。
しかし、お堀にはカモのつがいが軽やかに泳ぎ、寒さをものともせず元気いっぱい。枯れた葉と透明度の高い冬の水面、その上を揺らめく波紋……。冬特有の静と動が同じ場所に写り込む、季節感あふれる1枚が撮れました。
多聞櫓下の紅葉と工事風景、そして福岡国際マラソンの空気（写真6枚）
多聞櫓下に向かうと、まず目に入るのは石垣修理の大規模工事の看板。
工事期間：令和7年11月11日〜令和9年3月（予定）
1年以上に及ぶ大掛かりな修繕が続くようです。
白い工事パネルが景観を覆う中、ちょうど色づきのピークを迎えていた紅葉を、パネルが映り込まない角度で1枚撮影。冬に向かう紅葉のグラデーションが際立つ貴重な光景でした。
次に、福岡国際マラソンの準備状況を確認するべく平和台陸上競技場へ。KBC（九州朝日放送）の中継車が停まり、会場準備の緊張した空気が漂っていました。スポーツの熱気がこのエリアに活力を生み、自然風景とは違う“臨場感”が写真から伝わります。
さらに鴻臚館広場では、いつもの円形花壇を1枚。
ただし、広場全体は2027年（令和10年）3月まで工事が継続中。白い囲いで覆われ、ここも大きな変化の途中にあります。
鴻臚館広場工事のお知らせ
https://fukuokajyo.com/24536/
舞鶴公園｜緑のまちづくり 公益財団法人 福岡市緑のまちづくり協会
https://www.midorimachi.jp/maiduru/
この後、広場から北側のお堀へ降下する坂道の風景、そして枯れきった蓮の葉、冬の準備を進めるお堀沿いの畦道も撮影しました。晩秋から初冬への移り変わりがもっとも美しい時期で、自然の時間の流れを強く感じられるスポットです。
カトリック大名町教会からリッツカールトン福岡へ──街のクリスマス（写真8枚）
続いて足を運んだのは、ソフトバンクホークス優勝パレードの際に鐘を鳴らさせていただいた思い出の場所、カトリック大名町教会。クリスマスシーズンの雰囲気を確認すべく訪れました。
そして、天神の“今年もっとも注目されるクリスマススポット”
リッツカールトン福岡
へ向かい、ホテル前の景観を1枚。リッツカールトンの建物が朝の光に映え、ホテル独自の装飾が美しい季節感を演出していました。
その後、ホテル前のツリーやエントランスのクリスマスデコレーションを3枚撮影。
詳細レポートは、現在準備中の
「クリスマス・マーケット in 光の街・博多」記事
に追加予定です。
さらに、隣接する西鉄グランドホテルのツリーも撮影予定でしたが、今年は設置位置の関係で少ししか撮影できませんでした。
平和台方面へ戻る途中、道路を挟んだ向かいにある
ホテルJALシティ福岡 天神
のクリスマスツリーが目に入り、こちらも3枚撮影。街中がクリスマス一色となる季節は、自然とはまた違った華やかさがあります。
潮見櫓とお堀に映る冬の色づき（写真2枚）
護国神社から舞鶴公園内を巡り、潮見櫓方面へ。
大手門交差点に立つと、冬の冷たい空気が頬にあたり、季節が確かに進んでいることを実感します。まず1枚目は、大手門交差点側から眺めたお堀の風景。
水面は冬らしい落ち着いた色を帯び、周囲の木々の紅葉が控えめながらも美しいグラデーションを見せていました。夏、秋、そして冬へ—季節の移り変わりを象徴するような静かな景色です。
2枚目は、大濠公園側のお堀に続く桜並木。
来年3月に満開を迎える桜を思い浮かべながら、今は紅葉した葉が優しく残り、淡い冬の彩りを添えていました。春とは違う“冬桜前線”とも言える風情。散歩しなければ出会えない一瞬の景色です。
大濠公園・ガーデニングクラブの彩り豊かな花壇（写真4枚）
大濠公園に入ると、まず目に飛び込んでくるのがガーデニングクラブの方々が丁寧に整備された花壇。
12月とは思えないほど鮮やかで、冬の始まりを忘れさせるほどの存在感があります。
黄色、白、赤、そして黄色×赤が混ざったマリーゴールドと思われる花々が、まるで生きたパレットのように広がり、訪れた人を明るい気持ちにしてくれます。冬の花壇はどうしても色味が控えめになりがちですが、この花壇は完全にその常識を覆す“冬の楽園”。
写真4枚には、色とりどりの花々、手入れの行き届いた花壇のバランス、小さな花々の細部まで写し出されており、どの花も生き生きと冬を迎えていました。
舞鶴公園入口と国際友好の森の山茶花（写真6枚）
舞鶴公園入口にある「セブン-イレブン記念財団」の花壇では、植え替えられたスイートピーがすくすく育つ様子を1枚撮影。冬を越えて春に見頃を迎えるこの花は、福岡の四季を象徴する存在と言っても過言ではありません。
そこから福岡市美術館へ歩き、国際友好の森の山茶花（サザンカ）の様子を確認すると、2週間前とは見違えるように開花が進んでいました。
前回は10輪未満でしたが、今日はなんと2〜3割が開花。冬の到来を知らせるこの花は、散歩をする人々に“今年もまたこの季節が来た”と語りかけてくれます。
山茶花・蕾・紅葉・広場の風景と、冬の入口を象徴する要素が揃い踏み。
計5枚の写真は、12月の福岡の自然美を凝縮した“冬のアルバム”のようになりました。
下記の写真は2024年12月22日に撮影した写真になります。
上記、昨年の満開の山茶花写真も掲載し、今年との比較が楽しめるようにしました。
12月末には見事な満開が期待されますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
福岡市美術館前の花壇と「恋人たちのオブジェ」（写真4枚）
福岡市美術館前に広がる花壇も冬の彩りが豊かです。
マリーゴールドと思われる花が一面に咲き誇り、美術館の落ち着いた外観とのコントラストがとても印象的。
さらに、人気のフォトスポット「恋人たちのオブジェ」を背景に撮影した花壇は、まるで1枚の絵画のよう。
冬の冷たい空気の中でも、花々はしっかりと根を張り、鮮やかに咲いていました。
追加の公園景色2枚では、広々とした空間と冬の陽光が作り出すやわらかな影が、散歩の心地よさを再認識させてくれる一瞬を切り取っています。
どんぐり公園と水鳥たちの休息時間（写真2枚）
大濠公園北側に位置する“どんぐり公園”。
ここは季節の変化が、最も静かに、最も素直に感じられる場所です。
特に冬が近づくこの時期、水鳥が並んで羽を休める姿はなんとも癒し。
その風景を2枚の写真で記録しました。
冬の訪れとともに、鳥たちの動きはゆっくりと、穏やかになり、まるで公園全体が深呼吸をしているように感じられます。
NHK福岡放送センターの花壇と開局95周年イベント（写真4枚）
NHK福岡放送センターに移動すると、ここでも魅力的な花壇が迎えてくれました。
マリーゴールドと思われる花を中心に構成された花壇は、冬の寒さを吹き飛ばすほどのボリューム感。毎年ながら丁寧に手入れされ、地域を彩るランドマークとなっています。
さらに、昨日から始まったNHK福岡放送局 開局95周年 記念事業の様子も2枚撮影。
会館公開という特別な機会で、多くの方が足を運んでおり、賑やかさが冬景色をより温かくしていました。
福岡国際マラソン・テレビ中継車（写真2枚）
最後は、今日の散歩の目的のひとつでもあった福岡国際マラソンの中継準備。
毎年東京から福岡まで来て中継を担当されるテレビ中継車を2枚撮影しました。
冬の澄んだ空気の中で準備が進む様子は、今年も福岡の冬が本格的に始まったことを知らせてくれます。
“遠いところ、本当にご苦労様です”と心から声をかけたくなる、毎年見慣れた風景です。
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