水彩画123作目:福岡城本丸址の桜景色をF10サイズで描く|満開の春・石垣・福岡タワーを重ねた歴史と都市の風景画
【作品紹介】福岡城本丸址を描く──満開の桜と石垣、都市景観が交差する“春の記憶”
季節外れの風景が続いておりますが、どうかお許しください。
今回ご紹介するのは、2025年3月下旬、福岡市屈指の花見名所「福岡城本丸址(跡)」で出会った満開の桜の情景です。静かな朝、北側からの眺望を正面に据え、春の息吹を映す一枚として、F10サイズで描き上げました。
今回完成した 水彩画123作目 は、
・春風に揺れる桜並木
・本丸址の堂々たる石垣
・その向こうに遠く浮かびあがる福岡タワーと福岡PayPayドーム
という、歴史と現代都市が重なりあう福岡ならではの風景を1枚の絵の中に収めた作品です。
2019年に別ブログ(makuro7.com)でアップしていた 作品38(F4/同じ場所からの桜) を、今回は大きくスケールアップし、
「情景の奥行き」「石垣の重厚さ」「空気の透明感」
をより強く表現できるF10サイズで再構築しました。
福岡城跡で春を描くことは、毎年の季節の巡りを確かに刻む行為でもあります。
しかし今回の123作目は、過去作の“単なるリメイク”ではなく、
土地の変化・季節の光・最新の発掘状況が重なった、今だからこそ描けた風景画
といえます。

123作目:福岡城本丸址・春光の石垣—満開桜と福岡タワーを望む(F10)
【描いた場所】福岡城本丸址 北側──歴史が息づく“石垣の記憶”と、春の光のコントラスト
福岡城本丸址の北側は、石垣越しに広がる桜と都市景観がとても美しい視点場。
特に、春の満開期には、石垣下の桜が柔らかな陰影を落とし、石の質感が一層際立ちます。
●作品のポイント
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石垣の堅牢さ × 桜の繊細さ
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青空に透ける桜の花びらと春特有の光
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都市の象徴・福岡タワー、福岡ドームとの遠近感
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F10サイズだからこそ描ける奥行きとスケール
石垣の“固いものの美しさ”と、桜の“柔らかな美しさ”が一つの画面で調和するのが、この場所の最大の魅力です。
【2025年の福岡城本丸址 最新情報】天守台内部の発掘調査が続く歴史の現場
今回の作品制作において外せない背景の一つが、2025年に開始された福岡城天守台の発掘調査です。
2025年6月30日〜12月中旬 調査のため立ち入り制限
天守台内部では調査のため立ち入り制限が実施。
福岡城の天守が本当に存在していたのか──
この永年の謎に迫るための重要な調査が続いています。
石垣付近には調査用の構造物が設置され、歴史的資料がひとつひとつ確認されている最中。
私はこの状況も見守りながら、
「この風景が未来にどう記録されるか」を意識して制作を進めました。
いつもは観光客でにぎわう本丸址も、発掘調査期間はどこか厳粛な空気が漂う。
その静けさが、今回の作品に独特の透明感と緊張感を与えています。
【福岡城を知る YouTube 3選】
制作の参考にした動画(読者の導線としても有効)
【最大の謎】福岡城に天守閣はあったのか?(2024/12/10)
歴史研究の最新情報を知るのに最適
🔗https://www.youtube.com/watch?v=kgQP8SvvGUQ
【百名城】福岡城見どころ紹介(約5.3万回再生)
地形・構造がわかりやすく、構図の研究にも向く
🔗https://www.youtube.com/watch?v=mh7qKbFJ968
福岡城の歴史と謎を探る(1か月前公開)
天守の存在に迫る内容で、2025年調査との関係も理解しやすい
🔗https://www.youtube.com/watch?v=I8ikzsW1y_Y
【まとめ】歴史 × 都市 × 季節が交差する、唯一の春景色
福岡城は、四季折々でまったく違う表情を見せます。
その中でも、
桜が満開になる「3月末」は特別な瞬間。
石垣、桜、遠景の都市。
この3つがそろう春の景色は、まさに福岡ならではです。
今回の123作目は、
「土地の記憶」と「季節の美しさ」を一枚に封じ込めた、私自身にとっても節目となる作品になりました。
🌿 関連リンク・次回予告
👉 あわせて見たい、読みたい
【2025年10月】福岡花めぐり散歩記|護国神社・舞鶴公園・大濠公園で出会う初秋の彩りと睡蓮の風景 – 松藏七代 癒しの情報
次回は、2024年 夏の平戸大橋(仮作品名)を公開予定です。

