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《癒しのJAZZ名盤》フライト・トゥ・ジョーダン/デューク・ジョーダン:バップの哀愁と洗練を味わうブルーノート唯一のリーダー作

フライト・トゥ・ジョーダン デューク ジョーダン 趣味を通して感じる癒し

デューク・ジョーダン『フライト・トゥ・ジョーダン』──哀愁の旋律が心を癒す、バップ時代を象徴する名盤

最後にYouTubeに上がっていた収録曲を貼らせて頂いています。

🎷イントロダクション:趣味としてのJAZZの癒し

趣味としてのジャズ鑑賞がもたらす癒しは、日々のストレスを静かに解きほぐし、心の奥深くに安らぎをもたらします。とりわけ、繊細でメロディアスなピアノが主役を担う作品には、自然と感情をリセットしてくれる力があります。

今回ご紹介する『フライト・トゥ・ジョーダン(Flight To Jordan)』は、そんなジャズの魅力が凝縮された1枚。ピアニスト・デューク・ジョーダンがブルーノートに残した唯一のリーダーアルバムでありながら、長くファンに愛される不朽の名盤です。本稿ではその背景、演奏者、楽曲、そして作品全体が持つ癒しの魅力にたっぷりと迫ります。

🎷JAZZの時代背景:モダンジャズ黄金期とブルーノートの隆盛

『フライト・トゥ・ジョーダン』が録音された1960年は、ジャズの中でも特にモダンジャズが花開いた時代でした。ビバップ(バップ)の複雑なハーモニーと自由な即興性を受け継ぎながらも、より親しみやすく、ソウルフルでグルーヴ感あふれるハード・バップが主流となっていた頃です。

この時代、多くの名盤がブルーノート・レーベルから生み出されていました。アート・ブレイキーやホレス・シルヴァー、リー・モーガンらが名演を残したこのレーベルに、ピアニストとしての確固たるキャリアを築いていたデューク・ジョーダンが、自身の音楽性を全開にして録音したのが本作です。

録音は1960年8月4日、ルディ・ヴァン・ゲルダーのスタジオ(ニュージャージー州)で行われました。ゲルダーのエンジニアリングは、当時のジャズ録音の中でも群を抜いた音質を誇り、今なお多くのファンを惹きつけています。

🎹アーティスト紹介:デューク・ジョーダンとは何者か?

デューク・ジョーダン(Duke Jordan)は、1922年ニューヨーク生まれ。1940年代後半には、あのチャーリー・パーカー・クインテットのピアニストとして名を馳せました。彼のピアノは派手さを抑え、クールで抒情的なフレーズが特徴。まるで物語を紡ぐような演奏スタイルは、時代を超えて愛されています。

彼はピアニストとしてだけでなく、作曲家としても才能を発揮。代表曲「ジョードゥ(Jordu)」は、トランペッターのクリフォード・ブラウンによって広まり、現在でもジャズ・スタンダードとして演奏され続けています。

本作『フライト・トゥ・ジョーダン』では、ジョーダンが持つ叙情性と構成力、そしてリーダーとしての魅力が見事に結実しています。

🎧参加メンバーの紹介

フライト・トゥ・ジョーダン デューク ジョーダン

  • デューク・ジョーダン(p)

  • ディジー・リース(tp):鋭く伸びやかなトランペットが特徴。ハードバップ期に活躍。

  • スタンリー・タレンタイン(ts):豊潤な音色で歌うテナーサックスの名手。

  • レジー・ワークマン(b):その後ジョン・コルトレーン・カルテットにも参加する名ベーシスト。

  • アート・テイラー(ds):ブルーノートで引く手あまたの職人ドラマー。

これらの実力派プレイヤーが集い、ジョーダンの音楽世界を色鮮やかに彩ります。

🎼アルバム楽曲紹介:全曲徹底解説

フライト・トゥ・ジョーダン / Flight To Jordan

アルバムの幕開けを飾るアップテンポな名曲。ジョーダンらしい哀愁を帯びつつも、リズミックな旋律がリスナーを一気に引き込みます。リースのトランペットソロも冴えわたり、躍動感に満ちた名演。

スターブライト / Starbrite

しっとりとした美しいバラード。星明かりのように優しく、ロマンチックな一曲です。ジョーダンのエレガントなタッチが光り、リラックスタイムにぴったりの癒し系ナンバー。

スクォーキン / Squawkin’

中テンポのグルーヴィーな一曲。タイトルの通り少しユーモラスな雰囲気を持ちながらも、メロディーには哀愁が漂います。

ディーコン・ジョー / Deacon Joe

ソウルフルなテナーサックスが主役。タレンタインの落ち着いた吹奏とジョーダンの対話的な伴奏が味わい深く、重厚な音世界が広がります。

スプリット・クイック / Split Quick

短く切れ味鋭いフレーズの応酬が面白い小品。硬質でピリッとスパイスの効いたアレンジが印象的です。

シ・ジョヤ / Si-Joya(危険な関係のテーマ)

ジョーダン最大のヒット曲「危険な関係のブルース」の別ヴァージョン。フランス映画『危険な関係』のテーマとしても知られ、静謐でミステリアスな雰囲気が漂う傑作です。

ダイアモンド・スタッド / Diamond Stud(ボーナストラック)

モダンなスイング感と端正なフレーズが魅力。ジョーダンの作曲センスがここでも光ります。

アイ・シュッド・ケア / I Should Care(ボーナストラック)

ジャズスタンダードの名曲をジョーダンが情緒たっぷりに再解釈。彼のピアノソロに酔いしれるラストトラックです。

🌟このアルバムの魅力と聴きどころ

『フライト・トゥ・ジョーダン』は、ただのバップ作品ではありません。派手なテクニックよりも、聴き手の心に染み入るメロディラインに重点が置かれており、日本人リスナーの感性にも非常にマッチします。いわば、「静けさの中に熱がある」ジャズ。

さらに、派手さや即興性だけでなく、曲構成や演奏の丁寧さが随所に感じられ、初めてジャズを聴く方にも強くおすすめできる一枚です。

🎵『フライト・トゥ・ジョーダン』はこんな方におすすめ!

  • ジャズ初心者で、どこから聴いていいか迷っている方

  • 心を癒すジャズを探している方

  • ピアノジャズが好きな方

  • 夜に静かに音楽を楽しみたい方

  • 哀愁ある旋律に惹かれる方

🎁まとめ:趣味のジャズ鑑賞における“癒し”の決定盤

デューク・ジョーダンが残したこの珠玉の一枚『フライト・トゥ・ジョーダン』は、日常の喧騒から離れ、自分と向き合う静かな時間にそっと寄り添ってくれる名盤です。聴けば聴くほど深みが増す、そんなアルバムがあることは、音楽の素晴らしさを再確認させてくれます。

ぜひ、あなたの趣味のひとつとして、このアルバムを取り入れてみてください。きっとその音の奥に、自分だけの癒しが見つかるはずです。

最後にYouTubeに上がっていた収録曲を貼らせて頂いています。

下記URLはYouTubeにFlight To Jordan (Remastered 2007/Rudy Van Gelder Edition)が上がっていましたので貼らせて頂きました。
https://www.youtube.com/watch?v=dyZZtbEKLNE&list=PLEyxWPyoryRK0RszYS7ol45zDd5Cam2ip

これから、徐々にステレオ録音(1958年前後~)、ハードバップ時代のアルバムのご紹介になってきますのでお楽しみに・・・

下記は前回のご紹介アルバム、最新の日本国内で楽しめるジャズコンサート Jazzイベント情報をアップしています。

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🔗日本国内で楽しめるジャズコンサート Jazzイベント情報 – 松藏七代 癒しの情報

現在、年代順のアルバム紹介となっているため、下記の別ブログではJazz 名盤 紹介の部屋でカテゴリー別でのアルバムをご紹介しています。是非ご覧ください。

🔗Jazz 名盤 紹介の部屋 – 松藏七代 生活お役立ち部屋&趣味の部屋

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今後もジャズやクラシック、アートなど「心に触れる趣味」を特集していきます。

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