【水彩画107作目】平戸大橋の夏|大野町から見た絶景を水彩画に描く — 潜伏キリシタンの歴史と現代のリゾートをつなぐ風景
2025年春、私は再び平戸大橋を筆に取りました。
43作目(最後にアップ)で描いた方向からの姿とは異なり、今回は南方向、大野町から望む夏の平戸大橋です。
この地は、昨年訪問した「平戸梅屋敷」や新リゾートスポット「熈暇 Kikka Hirado」にほど近く、平戸の新旧が交差する場所でもあります。
本記事では、この107作目となる水彩画作品の紹介とともに、制作過程や感じた魅力、そして平戸という土地の持つ歴史と自然美について深く掘り下げます。
平戸大橋を描く理由:南からの風景に宿る夏の輝き
多くの人が「平戸大橋」と聞いて思い浮かべるのは、赤く弧を描く橋の雄大な姿。
しかし、南側から見ると、橋と空と海が織りなす奥行きある風景が現れます。
大野町に立ち、夏の太陽が海を照らすなかでスケッチを始めたとき、橋の存在がまるで現代と歴史を結ぶ象徴のように感じられました。
制作過程:スケッチから水彩への転化
構図の決定
- 奥の背景に青々とした山並み
- 中央に赤い橋がアーチを描く
- 右奥には遠く本土に行く街並みが小さく浮かぶように配置
色使いの工夫
- 空は真夏ですが薄い青のグラデーション
- 橋は旬色で描きつつも、光の当たり具合で濃淡を強調
- 海には夏の穏やかな波にと深みと動きを出す
自然光が刻々と変わる中、手前の緑がかなり失敗していますが、水彩画では色付けのバランスと時間を見極めるのは容易ではありませんが、その分、生きた風景として表現することを心掛けていますが、今回は余り満足のいくものではありませんでした。
平戸の背景にある物語:潜伏キリシタンと現代リゾート
今回のスケッチポイントからほど近い場所には、宝亀教会があります。
この教会は下記リンクの106作目でも描いた、ロマネスク様式が印象的な建築で、静かな海を背景にそびえるその姿はまさに祈りの象徴。
🌊【水彩画106作目】長崎・平戸「宝亀教会」を描く — 潜伏キリシタンの記憶とともに蘇る、海に浮かぶロマネスクの祈り – 松藏七代 癒しの情報
平戸はかつて潜伏キリシタンが信仰を守り抜いた地であり、今なおその精神的遺産が各地に息づいています。
一方で、現代的なリゾート開発も進んでおり、2024年に訪れた下記リンク内の熈暇 Kikka Hiradoでは、美しい庭園とモダンな空間が広がり、伝統と現代が見事に融合していました。
福岡発!佐世保経由で巡る平戸日帰り旅|歴史と絶景、最新リゾート情報を徹底レポート – 松藏七代 癒しの情報
現地情報:旅とスケッチに役立つミニガイド
アクセス情報
- 長崎県平戸市大野町
- 佐世保市から車で約1時間
- 駐車スペースあり、道の駅「昆虫の里たびら」経由もおすすめ
撮影・スケッチおすすめ時間帯
- 午前10時〜12時:橋に光があたり、鮮やかに映える
- 夕方:逆光シルエットも美しいが、色彩を描きたい場合は昼前が最適
周辺スポット
- 平戸梅屋敷(地元産品と四季の庭園)
- 千里が浜、宝亀教会
- 熈暇 Kikka Hirado(予約宿泊)
絵画で旅を記録するということ
スケッチ旅行とは、単なる風景描写ではなく、自分自身がその場所とどう向き合ったかを記録する行為です。
筆を進めるたびに、目に映る風景以上の「空気感」や「土地の記憶」が絵に宿っていきます。
今回の作品にも、宝亀教会を描いた106作目との連続性、そして平戸という地の持つ静謐さとエネルギーが込められています。
まとめ:107作目に込めたメッセージ
平戸大橋の赤、夏の海と空、そしてその地に宿る記憶。
それらすべてを、水彩という手法で丁寧に表現しました。
もし、この記事や絵に興味を持っていただけたなら、ぜひ平戸の地を訪れてみてください。
きっと、あなた自身の視点でまた違った「平戸大橋」が見えることでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
下記が42作の平戸大橋と別ブログのリンクとなります。
🔗 【関連リンク】
📷平戸学 -平戸市地域資源データベース-
上記は平戸市内にある地域資源の紹介をするため、「地域資源を活かした観光拠点形成推進協議会(事務局:平戸市文化交流課)」が管理運営を行ってホームページです。
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