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【Jazz おすすめ名盤】究極のテナー・バトル「ザ・チェイス」: ワーデル・グレイ & デクスター・ゴードンの伝説的アルバムレビュー

ザ・チェイス 趣味を通して感じる癒し

究極のテナー・バトル「ザ・チェイス」: ワーデル・グレイ & デクスター・ゴードンの伝説的アルバムレビュー

ザ・チェイス

最後にYouTubeに上がっていた収録曲を貼らせて頂いています。

JAZZの黄金時代とテナー・バトルの誕生

1950年代初頭、ジャズ界は新たなステージに突入し、多くのアーティストが新しいサウンドを探求していました。その中で特に注目されたのがテナー・バトルという形式です。テナー・バトルとは、主に2人のテナー・サックス奏者が即興で競い合う形式であり、その競技的な要素が聴衆を魅了しました。

アーティスト紹介: ワーデル・グレイ & デクスター・ゴードン

ワーデル・グレイとデクスター・ゴードンは、テナー・バトルの先駆者であり、そのパフォーマンスは他の追随を許さないものでした。グレイは洗練されたフレーズとメロディーで知られ、一方のゴードンはパワフルで感情豊かな演奏スタイルが特徴です。この二人が一緒に演奏することで、ジャズの歴史に残る名演が生まれました。

アルバム「ザ・チェイス」の概要

「ザ・チェイス」は、ワーデル・グレイとデクスター・ゴードンによる1952年のライブ録音を中心に収録したアルバムです。A面にはDeccaレーベルからリリースされた10インチ盤の音源が、B面にはBrunswickレーベルからリリースされたトニー・スコット・カルテットの音源が収録されています。

SIDE-A: Decca収録

The Chase (11:33)
The Steeplechase
SIDE-B: Brunswick収録

Milt To The Hilt
Homecoming
Swootie Patootie
Sweet Lorraine
Goodbye

収録楽曲の詳細

The Chase
このアルバムのメインとなる楽曲であり、ワーデル・グレイとデクスター・ゴードンの白熱したテナー・バトルが展開されます。即興で繰り広げられるフレーズの応酬は、まさにライブならではの臨場感があります。

The Steeplechase
こちらも両者の技量が光る楽曲で、アップテンポなリズムに乗せて軽快に演奏されます。

録音背景とテクニカルな側面

アルバムは1952年2月2日、カリフォルニアのパサデナ公会堂で録音されました。ライブ録音のため、観客の歓声や拍手がリアルに収められており、臨場感あふれるサウンドが楽しめます。また、アナログ録音の温かみがあり、モノラル音源ならではの一体感が感じられるのも特徴です。

限定リリースと収集価値

本作は「ユニバーサル レジェンズ・オブ・ジャズ・コレクション」シリーズの一環として限定リリースされたもので、特にジャズ愛好家にとっては貴重な一枚です。日本語ミニ解説が付属しており、収集価値の高いアイテムとなっています。

総評

「ザ・チェイス」は、ジャズの歴史に残る名演を収めたアルバムであり、特にテナー・バトルの魅力を堪能できる一枚です。ワーデル・グレイとデクスター・ゴードンという二大巨頭の競演を通じて、1950年代のジャズの熱気とスリルを体感できることでしょう。

下記URLにYouTubeにレコード再生分が上がっていましたので貼らせて頂きました。

Wardell Gray & Dexter Gordon ‎– The Chase And The Steeplechase ( Full 10″ Album )
https://www.youtube.com/watch?v=V4Kme-d2lYA&t=18s

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