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ジャズの名盤『ブルー・トレイン』の魅力:ジョン・コルトレーンによる至高の一作を徹底紹介

ブルー・トレイン ジョン・コルトレーン 趣味を通して感じる癒し

ジョン・コルトレーンの『ブルー・トレイン』—時代を超えたジャズの名盤、その魅力と背景

ブルー・トレイン ジョン・コルトレーン

最後にYouTubeに上がっていた収録曲を貼らせて頂いています。

ジャズの革新と時代背景

1950年代後半、ジャズは新たな変革期を迎えていました。ビバップから発展し、より洗練されたスタイルである「ハード・バップ」が登場したこの時代、アーティストたちは自己表現と革新を追求していました。

その中でも、1957年にリリースされたジョン・コルトレーンの『ブルー・トレイン』は、ジャズの方向性を象徴する革新的な作品として歴史に刻まれています。彼がブルーノートに残した唯一のリーダー作であり、ジャズファンにとっては必聴の一枚です。

アーティスト紹介:ジョン・コルトレーンと成長の軌跡

ジョン・コルトレーン(John Coltrane)は、ジャズサックスの巨匠として知られるだけでなく、常に自身を革新し続けたアーティストです。

1957年、ヘロイン依存から立ち直り、セロニアス・モンクと長期にわたって共演したことで新たな意欲を燃やし、さらなる成長を遂げました。『ブルー・トレイン』は、コルトレーンがその時期に生み出した一大傑作であり、彼自身も後年にわたり高く評価していた作品です。

アルバム『ブルー・トレイン』の魅力とトラック解説

『ブルー・トレイン』はハード・バップの名盤であり、リー・モーガン(トランペット)、カーティス・フラー(トロンボーン)、ケニー・ドリュー(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ドラム)という豪華メンバーが集結。

1957年9月15日、ニュージャージーの名スタジオ「ルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオ」で録音されました。ここでは、アルバム収録の全曲を紹介し、その特徴について掘り下げます。

Blue Train
タイトル曲「ブルー・トレイン」は、重厚で力強いテーマが印象的なナンバーです。コルトレーンのソロはもちろん、各メンバーのアンサンブルが織りなす一体感が特筆されます。

Moment’s Notice
急なひらめきを感じさせる「モーメンツ・ノーティス」は、即興性が試される一曲で、コルトレーンのスピード感あふれるフレージングが聴きどころです。

Locomotion
「ロコモーション」では、ジャズのグルーヴ感が強調され、各楽器が相互に絡み合いながら進行する様子が見事に描かれています。

I’m Old Fashioned
唯一のスタンダード曲である「アイム・オールド・ファッションド」は、メロディアスなバラードで、コルトレーンの抒情的な一面が感じられる心地よいナンバーです。

Lazy Bird
「レイジー・バード」は、軽快かつエネルギッシュな構成が魅力で、アルバムを締めくくるのにふさわしい活気を放っています。

また、最新リリース版には、別テイクでの「ブルー・トレイン」や「レイジー・バード」も収録され、ファンにはたまらないボーナスが満載です。

65周年記念リマスタリング:究極の音質体験

ブルーノートは『ブルー・トレイン』の65周年を記念し、最新リマスタリングを施した完全盤『ブルー・トレイン:コンプリート・マスターズ』をリリースしました。このリリースは、原音に忠実なリマスタリングが施されており、まさにコルトレーンのサウンドを蘇らせる歴史的な記録といえます。

制作には、「音の詩人」と呼ばれるジョン・ハーレイが監修し、名手ケヴィン・グレイがアナログ・マスターから丁寧にリマスタリングを行いました。このアルバムを通して、スタジオでのコルトレーンの息遣いさえ感じるような、臨場感あふれる音を体感できます。

『ブルー・トレイン』の価値とコルトレーンの遺産

『ブルー・トレイン』は、ジョン・コルトレーンの芸術的成長とジャズへの深い愛が込められたアルバムです。

1960年にスウェーデンで行われたインタビューで「自分のカタログの中で何が好きか」と問われた際、コルトレーンは「ブルー・トレインが好きだ」と即答したとされています。このエピソードからもわかるように、彼にとっても特別な作品であり、ジャズの歴史においても不朽の名作です。

ジャズの未来を切り開いたコルトレーンが創り出した『ブルー・トレイン』は、今もなお、多くのリスナーに新たな感動を与え続けています。この作品に触れることで、ハード・バップの真髄に触れ、1950年代のジャズシーンが息づく瞬間を追体験できるでしょう。

まとめ

ジョン・コルトレーンの『ブルー・トレイン』は、ハード・バップの名作であると同時に、ジャズ史におけるエポックメイキングな一枚です。

65周年リマスタリング版でその魅力がさらに鮮明になり、初心者からコアなファンまで幅広く楽しめる一枚となっています。ぜひこの機会に、『ブルー・トレイン』を通してジャズの深淵に触れてみてください。

下記URLはYouTubeにBlue Train (Remastered 2003/Rudy Van Gelder Edition)が上がっていましたので貼らせて頂きました。
https://www.youtube.com/watch?v=HT_Zs5FKDZE&list=PLKZWLu6q09LN0kEPS7OkuCoNfnWdDqqRM

これから、徐々にステレオ録音(1958年前後~)、ハードバップ時代のアルバムのご紹介になってきますのでお楽しみに・・・

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