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【ジャズ名盤】マーティ・ペイチ・ビッグ・バンド『ブロードウェイ・ビット』|ウエスト・コースト・ジャズの傑作を徹底解説!

ブロードウェイ・ビット 趣味を通して感じる癒し

【ジャズ名盤】マーティ・ペイチ・ビッグ・バンド『ブロードウェイ・ビット』|洗練されたウエスト・コースト・サウンドの魅力とは?

はじめに|ウエスト・コースト・ジャズの代表作『ブロードウェイ・ビット』

1959年に録音された『ブロードウェイ・ビット(Broadway Bit)』は、ウエスト・コースト・ジャズを象徴するビッグバンド作品の一つです。 「踊り子」の愛称で知られる印象的なジャケットデザインとともに、スウィンギーで洗練されたサウンドが詰まった名盤として多くのジャズファンに愛されています。

本作は、ウエスト・コースト・ジャズの名手たちが集結し、ブロードウェイ・ミュージカルの楽曲をジャズアレンジで演奏したユニークな作品です。マーティ・ペイチの編曲による繊細かつダイナミックなビッグバンドサウンドが魅力で、アート・ペッパー、スコット・ラファロ、メル・ルイスなどの錚々たるメンバーが参加しています。

本記事では、ウエスト・コースト・ジャズの歴史、アルバムの聴きどころ、演奏メンバーの魅力をたっぷりとご紹介します。

マーティ・ペイチとは?|ウエスト・コースト・ジャズの名アレンジャー

マーティ・ペイチのプロフィール

マーティ・ペイチ(Marty Paich, 1925-1995)は、アレンジャー、作曲家、ピアニストとしてウエスト・コースト・ジャズを支えた重要な存在です。彼の音楽は、スウィング感のあるアンサンブルと洗練されたハーモニーが特徴で、ビッグバンド・ジャズの世界においても高く評価されています。

ペイチは、映画音楽やポップスのアレンジにも積極的に携わり、フランク・シナトラやエラ・フィッツジェラルドといった大物アーティストとも共演しました。本作『ブロードウェイ・ビット』では、彼のアレンジセンスが光る華麗なジャズサウンドが堪能できます。

『ブロードウェイ・ビット』の魅力|洗練されたビッグバンド・ジャズ

ブロードウェイ・ビット

録音メンバー

本作は1959年1月、ロサンゼルスで録音されました。参加ミュージシャンの顔ぶれは、まさにウエスト・コースト・ジャズの黄金メンバーといえる豪華な布陣です。

  • マーティ・ペイチ(p, arr)
  • アート・ペッパー(as)
  • ビル・パーキンス(ts)
  • ジミー・ジュフリー(cl, bar)
  • スコット・ラファロ(b)
  • メル・ルイス(ds)
  • フランク・ビーチ(tp)
  • スチュ・ウィリアムソン(tp, v-tb)
  • ボブ・エネヴォルゼン(v-tb, ts)
  • ジョージ・ロバーツ(tb)
  • ヴィンス・デローザ(fhr)
  • ヴィクター・フェルドマン(vib, perc)

特に、アート・ペッパーのアルトサックス、スコット・ラファロのベース、メル・ルイスのドラムが絶妙なバランスでビッグバンドのアンサンブルを支えている点が注目です。

アルバム全曲レビュー|スタンダードを彩る極上アレンジ

本作は、ブロードウェイ・ミュージカルの楽曲をジャズアレンジで演奏するというユニークなコンセプトのもと制作されました。各楽曲には、ペイチならではのエレガントなアレンジと、ソロプレイヤーの個性が光る演奏が詰め込まれています。

「イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミー」

コール・ポーター作曲の名曲をスウィンギーなアレンジで仕上げた一曲。アート・ペッパーの流麗なアルトサックスが魅力的です。

「彼女の顔に慣れてきた」

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の名曲を優雅なジャズワルツにアレンジ。ビル・パーキンスのテナーサックスがロマンティックな雰囲気を醸し出します。

「アイヴ・ネヴァー・ビーン・イン・ラヴ・ビフォー」

リラックスしたムードの中で、スコット・ラファロのウォーキング・ベースが軽快なグルーヴを生み出します。

「アイ・ラヴ・パリ」

フランスの情景を思わせるゴージャスなアレンジ。トランペットとバリトンサックスのハーモニーが印象的です。

「トゥー・クローズ・フォー・コンフォート」

リズミックなビッグバンドサウンドが炸裂するナンバー。メル・ルイスのスウィング感あふれるドラムが心地よいグルーヴを提供します。

「春よりも若く | 飾りのついた四輪馬車」

2曲を組み合わせたメドレー。ヴィクター・フェルドマンのヴィブラフォンが美しいアクセントを加えています。

「イフ・アイ・ワー・ア・ベル」

軽快なテンポと、楽しく踊りたくなるようなリズムが特徴の一曲。ペイチのピアノソロも冴えています。

「レイジー・アフタヌーン」

タイトル通り、のんびりとした雰囲気が漂うスローナンバー。アンサンブルの美しさが際立ちます。

「ジャスト・イン・タイム」

アルバムの締めくくりにふさわしい華やかなナンバー。スウィング感満載で、聴き終えた後も心地よい余韻が残ります。

まとめ|今なお輝く『ブロードウェイ・ビット』の魅力

『ブロードウェイ・ビット』は、ウエスト・コースト・ジャズの洗練されたアレンジと、名手たちのセッションが楽しめる一枚です。ビッグバンドジャズの魅力を存分に味わいたい方、ウエスト・コースト・ジャズの入門編としても最適なアルバムです。

下記URLはYouTubeにMarty Paich Big Band Too Close For Comfort 1959が上がっていましたので貼らせて頂きました。
https://www.youtube.com/watch?v=JIkv4ak4JvY

これから、徐々にステレオ録音(1958年前後~)、ハードバップ時代のアルバムのご紹介になってきますのでお楽しみに・・・

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