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「癒しのジャズ」ボビー・ティモンズの名盤『This Here Is Bobby Timmons』で味わうファンキー・ピアノの真髄と心の安らぎ

ジス・ヒア ボビー ティモンズ 趣味を通して感じる癒し

ファンキー・ジャズの傑作『This Here Is Bobby Timmons』が届ける癒しの時間:ボビー・ティモンズ初のリーダー作を徹底紹介

【はじめに】

音楽は人の心を癒す力を持っています。特にジャズは、リラックスしながらも感情の深い部分を刺激してくれる特別な存在。今回ご紹介する『This Here Is Bobby Timmons(ジス・ヒア)』は、そんな“癒し”と“感動”を同時に体験できる、1960年のジャズ名盤です。

【時代背景】

1960年代初頭、アメリカはジャズの黄金時代。ビバップ、クール・ジャズを経て、「ハード・バップ」「ファンキー・ジャズ」と呼ばれるスタイルが広がっていました。社会的には公民権運動が活発化し、人々は自由と個性の表現を強く求めるようになり、音楽の表現にもその影響が顕著に現れていました。

ボビー・ティモンズはそのような時代の中で、自身のピアノスタイルを通して「魂の音」を発信していたのです。

【アーティスト紹介:ボビー・ティモンズ】

ボビー・ティモンズ(Bobby Timmons、1935–1974)は、ペンシルバニア州フィラデルフィア出身のジャズピアニストであり作曲家。彼はアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ、そしてキャノンボール・アダレイ・グループなど、当時の重要バンドで演奏し、「ファンキー・ジャズ」の代名詞的存在となりました。

代表曲「モーニン」「ダット・デア」「ジス・ヒア」はすべて彼の手によるもので、いずれも本作『This Here Is Bobby Timmons』に収録されています。

【アルバム概要】

ジス・ヒア ボビー ティモンズ

アルバム名:This Here Is Bobby Timmons
録音日:1960年1月13日・14日(ニューヨーク)
レーベル:Riverside Records
参加メンバー:

  • ボビー・ティモンズ(ピアノ)

  • サム・ジョーンズ(ベース)

  • ジミー・コブ(ドラムス)

本作は、ティモンズの初リーダーアルバムであり、後に結成される自身のトリオ活動の礎となる重要作です。

【トラック解説と聴きどころ】

This Here(ジス・ヒア)

アルバム冒頭を飾る、自作曲。陽気でソウルフルなテーマとグルーヴィなリズムが特徴で、すでに「癒しと高揚感」が同居しています。心地よいスウィングとティモンズの指の軽やかさに耳を奪われます。

Moanin’(モーニン)

ザ・ジャズ・メッセンジャーズでの名演で知られるが、ここではティモンズ主導によるより自由なアプローチが展開されます。ゴスペル調のフレーズが人間味あふれ、内面の静かな情熱が感じられる一曲です。

Lush Life(ラッシュ・ライフ)

ビリー・ストレイホーン作のバラードを見事に表現。ティモンズの繊細なタッチとハーモニーの美しさが際立ち、アルバムに深みを与えています。

The Party’s Over(ザ・パーティーズ・オーヴァー)

軽快でいながらもどこか哀愁を帯びたナンバー。人生の中の余韻や「別れ」の情景を感じさせ、癒しのエッセンスがしっかり含まれています。

Prelude to a Kiss(プレリュード・トゥ・ア・キス)

デューク・エリントンの名曲をソロピアノで情緒豊かに演奏。ティモンズの優雅な解釈に、静かな感動が湧き上がります。

Dat Dere(ダット・デア)

彼の代表作のひとつ。子供との会話を元に作られたユーモアと愛情に満ちた楽曲で、ソウルフルなピアノが温かく響きます。

My Funny Valentine(マイ・ファニー・ヴァレンタイン)

ジャズスタンダードの定番を、ティモンズらしいやや乾いた音色でクールに料理。感傷的すぎない絶妙な距離感が印象的です。

Come Rain or Come Shine(降っても晴れても)

ドラマティックな展開が魅力のスタンダード。トリオの連携が絶妙で、感情の起伏を巧みに描いています。

Joy Ride(ジョイ・ライド)

アルバムの締めにふさわしい、軽快でエネルギッシュな楽曲。聴後には自然と笑顔がこぼれ、まさに“癒しの旅”の終着点を感じさせます。

【演奏の魅力とアルバムの意義】

ティモンズのピアノは、まるで会話しているかのように人間味にあふれています。技巧に走りすぎず、しかし常に魂をこめて演奏されるその音は、聴く人の心を癒します。

また、サム・ジョーンズの温かく安定したベースと、ジミー・コブの軽妙なドラムが支えることで、ティモンズのピアノがより際立っています。

本作は「ファンキー・ジャズ」というジャンルを広めた立役者としてのティモンズの力を確実に伝えてくれるだけでなく、「癒し」と「楽しさ」が同時に味わえる稀有な作品なのです。

【まとめ】

『This Here Is Bobby Timmons』は、ジャズを聴いたことがない方にも安心しておすすめできる一枚です。リズム、メロディ、ハーモニーの全てが耳に心地よく、日々のストレスや疲れをふっと軽くしてくれます。

このアルバムを聴きながらコーヒーを飲んだり、本を読んだり、ゆったりとした時間を過ごしてみてください。ボビー・ティモンズが奏でるファンキーでありながら温かい音の世界に、きっと癒されるはずです。

最後にYouTubeに上がっていた収録曲を貼らせて頂いています。

下記URLはYouTubeにBobby Timmons – This  Here Is Bobby  Timmons (1960)が上がっていましたので貼らせて頂きました。
https://www.youtube.com/watch?v=Km9bRbdoguU

これから、徐々にステレオ録音(1958年前後~)、ハードバップ時代のアルバムのご紹介になってきますのでお楽しみに・・・

下記は前回ご紹介アルバム、最新の日本国内で楽しめるジャズコンサート Jazzイベント情報をアップしています。

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🔗Jazz 名盤 紹介の部屋 – 松藏七代 生活お役立ち部屋&趣味の部屋

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今後もジャズやクラシック、アートなど「心に触れる趣味」を特集していきます。

🔗 あわせて聴きたい:ボビー・ティモンズの他の名作

YouTubeに上がっていた収録曲を貼らせて頂いています。

『Soul Time』(1960)
https://www.youtube.com/watch?v=ArqxreqCHxw

『In Person』(1961)
https://www.youtube.com/watch?v=TPfVq2IA2XQ

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