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癒しのジャズ名盤|ソニー・クラークの『Sonny’s Crib』で感じるハード・バップの魅力

ソニーズ・クリブ ソニー・クラーク 趣味を通して感じる癒し

ソニー・クラークの名盤『Sonny’s Crib』で癒しを堪能する|ブルーノート屈指のハード・バップ作品

ソニーズ・クリブ ソニー・クラーク

最後にYouTubeに上がっていた収録曲を貼らせて頂いています。

ソニー・クラーク『Sonny’s Crib』アルバム紹介

ジャズ黄金時代のハード・バップの真髄|『Sonny’s Crib』に込められたソニー・クラークの世界

1950年代、ニューヨークのジャズシーンは、洗練と躍動の融合で「ハード・バップ」が台頭し、若手アーティストたちが次々とブルーノート・レーベルから名盤をリリースする時代でした。1957年の秋、ソニー・クラークがリリースした『Sonny’s Crib』もその一つであり、当時のモダンジャズの進化を象徴する作品です。

このアルバムでは、ドナルド・バード(トランペット)、カーティス・フラー(トロンボーン)、そしてジョン・コルトレーン(テナーサックス)といったジャズ界の重鎮が揃い、一期一会のアンサンブルが繰り広げられています。特にコルトレーンの参加がファンの間で話題を呼び、彼のソロパートがアルバム全体に豊かな深みをもたらしています。

アーティスト紹介:ソニー・クラークの軌跡と魅力

ソニー・クラーク(Sonny Clark)は1931年ペンシルベニア州生まれ。1950年代にはニューヨークへ活動拠点を移し、ブルーノートを中心に名盤を次々と生み出しましたが、僅か31歳で生涯を閉じたピアニストです。

彼の演奏スタイルは、繊細さとブルージーな表現を併せ持ち、その独特のリズム感とフレージングで聴く人を魅了します。特に『Sonny’s Crib』や『Cool Struttin’』は、日本でも人気の高い作品として知られています。

アルバム『Sonny’s Crib』の収録曲紹介と聴きどころ

『Sonny’s Crib』には、オリジナル曲とスタンダードが織り交ぜられており、各楽曲が独自の癒しと深みを持っています。全5曲の詳細と魅力を紹介します。

ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート(With A Song In My Heart)
明るくリズミカルなスタンダード曲であり、ソニー・クラークのメロディアスなピアノが心に響きます。アンサンブル全体が美しく調和し、ジャズの持つ「自由さ」を感じられるトラックです。

スピーク・ロウ(Speak Low)
哀愁漂うこのバラードは、コルトレーンのテナーサックスが艶やかな色彩を添えます。繊細なピアノとダイナミックなサックスの対比が生み出すハーモニーは、じっくりと聴き込むほど味わいが増します。

カム・レイン・オア・カム・シャイン(Come Rain Or Come Shine)
落ち着いた雰囲気で展開されるスタンダードナンバーで、アート・テイラーのドラムが奏でるリズムが特徴的です。しっとりとしたメロディーに、クラークの情緒豊かなピアノが深い癒しをもたらします。

ソニーズ・クリブ(Sonny’s Crib)
タイトル曲であるこのオリジナルナンバーは、ファンキーでエネルギッシュな演奏が特徴。ソニー・クラークの個性が光る一曲で、コルトレーンとバードの掛け合いがスリリングな展開を見せ、ピアノのリズミカルなバッキングが全体を支えています。

ニュース・フォー・ルル(News For Lulu)
ブルースの影響を感じるこの楽曲は、クラークのソウルフルなピアノと、バンド全体の調和が際立つ楽曲です。フィナーレにふさわしい落ち着きと優雅さを感じさせ、深い余韻を残します。

ブルーノート・レーベルで再評価され続けるソニー・クラークの名作

ブルーノートからリリースされた数多くのジャズアルバムの中でも、ソニー・クラークの『Sonny’s Crib』はハード・バップのエッセンスを詰め込んだ名盤とされます。

本作は、繰り返し聴くごとに新たな発見がある深い音楽性を備えており、特に静かに過ごす時間に寄り添う一枚としておすすめです。

下記URLはYouTubeにソニー・クラーク、ジョン・コルトレーン、私の心の中の歌で With a Song in my Heartが上がっていましたので貼らせて頂きました。
https://www.youtube.com/watch?v=v_t3MW-2vI0&list=PLyHn3f7-9IUIji7ims0siobBxQxYyK0yF

これから、徐々にステレオ録音(1958年前後~)、ハードバップ時代のアルバムのご紹介になってきますのでお楽しみに・・・